熱ヒステリシス(TH)の測定方法 津田 栄

 
 
   

不凍糖タンパク質AFGP

不凍タンパク質AFPI~III

0.1mM リゾチーム

   

(4/4) 前ページの動画3でお分かりのように、Tfに至るまで単結晶氷はレモン型形状を保っています [1, 2]。昆虫由来AFPが基底面とプリズムの両方に結合する結果、単結晶氷はレモン型形状に変化します。第1プリズム面に結合する魚類不凍糖タンパク質(AFGP)では単結晶氷は六方両錘型(hexagonal bipyramid, 上左)に変形します。また、プリズム面とピラミダル面の両方に結合する魚類不凍タンパク質(AFPI~III) [3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]では単結晶氷は六方偏四角面型(hexagonal trapezohedron, 上中央)に変形します。魚類AFPIIIのTH活性を調べたときの様子を動画4にしましたのでご覧下さい。なお、AFPが存在しなければ単結晶氷は円盤形状(上右)になり、僅かでもTfより下の温度では膨張(成長)し上の温度では収縮(融解)します(制御困難)。これはTfとTmが等しく、TH = 0であることを意味します[10]。 (->home)